代表インタビュー|住宅設計・リフォーム・耐震診断・古民家再生なら高知県の設計事務所あしすと設計

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代表インタビュー

インタビュー

岡部さんが設計士として働き始めたのは約40年前。当時、女性設計士はめずらしい存在だったと思いますが、岡部さんが設計士を志したのはどのようなキッカケがあったんでしょうか?

インタビュー

代々医者の家系の長女として生まれ、子どもの頃から「自分も医者になるんだろう」と考えていましたが、ある日父から「医者にならなくてもいいし、医者の嫁にならなくてもいい」と言われ、「自分はどんな仕事をしたいのか?」と将来について真剣に考えるようになりました。
高校生になって自宅を新築することになったんですが、その時に一人の設計士さんと出会ったんです。私たち子どもが口にする「こんな家が良いな、あんな部屋が良いな」という理想に対して真剣に耳を傾けてくださり、次にお会いした時にはその理想をきちんと設計図に入れてくださっている。感動した私は「設計士さんってすごい仕事だな」と憧れを抱くようになりました。

ところが、家が着工する寸前にその設計士さんが急逝。公共施設や大きなビルなどを手がけたという設計士さんが後任となり、家の図面は大きく変更されてしまいました。私はその方に「白い壁の、かわいい部屋に憧れているんです」と伝えたんですが、真剣には取り合ってもらえず、できた部屋は確かに白い壁でしたが、ベニヤ板をただ白いペンキで塗ったようなもの…。それを見た時、とても悲しい気持ちになりました。当時、DIYのお店も少なかったんですが、自分で材料を集めて、部屋中に新聞紙を敷いて、自分で張り替えたことを今でも覚えています。その時に「同じ設計士さんでもこんなに違うんだ。私はそこに住む人の気持ちを大事にできる設計士さんになろう」と自分の将来像を描きました。

設計士になることを決意してからは、どのような歩みをされてきましたか?

家族には「建築の道に進みたい」と話していましが、私にはまだ迷いがありました。父や祖父がやっていた医師という仕事は、命に関わる仕事。それに比べて建築という仕事は、どこか軽いようなイメージを抱いていたのです。

そんな時、叔母が偶然知り合ったという女性建築士さんを紹介してくれたんです。それが、バリアフリー建築の草分け的存在である吉田あこさんでした。高校三年生の夏、私は吉田さんの事務所を訪問し、悩んでいる気持ちを正直に打ち明けました。すると、吉田さんは「これからの日本は、高齢者や障害のある人なども快適に生活できる社会にしていかなくてはいけない。そうなると女性の力が重要になってくる。女性設計士が必要とされる時代になるから、ぜひあなたも建築の世界へ」とおっしゃってくださったんです。また、吉田さんのご好意でバリアフリーやユニバーサルデザインに携わるプロの方々ともお話できる機会をいただいて、人に優しい建築設計の重要性を知ることができました。

その経験がキッカケとなり、私は建築の道へ進むことを決意。東海大学建築学科へ進学し、そこでは独自にバリアフリーやユニバーサルデザインの研究を行い、卒業論文にまとめました。卒業後は、地元山口県の住宅会社に就職して、2級建築士の免許を取得。結婚して高知へ移ってからも設計事務所や工務店、住宅会社などに勤務し、独立するにあたって1級建築士の免許を取得しました。建築の世界で働きながら得た知識はもちろんですが、私にとっては4人の子どもを育てた経験と、母を介護した経験も家づくりに活きるヒントとなっています。

確かに、岡部さんが設計する家には「主婦の視点」を感じます。実際に家事をしたり、子育てや介護をする人にとっては大切な部分なんですが、意外に見過ごされがちな着眼点でもありますよね。

インタビュー

そうですね。私はいつも主婦目線・お客様目線で設計したいといつも考えています。私がこの家で生活するとしたら、こういう機能があれば家事がラクになるのにとか、ここにはこれがほしいとか、そうした思いを形にしたいんです。
最近よく耳にする「人の動線」ですが、私はさらに「物の動線」にも着目しています。例えば、お買い物して買い物袋をどこに置くかとか、生ゴミを捨てる時どこを通って捨てに行くかなど、生活の中で不便が積み重なっている場面ってあるはず。そこに気づくことができるのも、主婦としての経験があってこそだと思います。
それと、私自身10年ほど母を介護をしていまして、介護をしている方がどんな気持ちなのかが分かるようになってきました。介護を始めて最初に戸惑ったのは「自分の気持ち」。机上の空論では「こういう時はこうすればいいじゃない」と分かっているけども、実際にやろうとすると気持ちがついていかないことがある。バリアフリー設計をする際には、そうした介護する側の方の気持ちもケアできる家にしたいと考えています。

介護や子育てにはさまざまなストレスがありますが、家そのものがそのストレスを軽減してくれるんでしょうか?

私はそうであると信じています。私自身もしんどい経験をしましたから、なんとかして差し上げたい。そうした思いがあるので、何をしている時もお客様の家のことを考えています。夢の中で図面を描いていることもありますよ。
家づくりは、その方の人生に大きく関わってくるもの。昔は「三軒建てたら思い通りの家が建てられるよ」なんて言われてたみたいですが、今は一軒でも大きな決断。そんな決断をして来られる方に、中途半端なことはしたくないんです。
お客様に対しては、お打ち合わせしている時、何気ない愚痴でも遠慮なく言っていただきたいと思っています。「旦那が家事を手伝ってくれない」とか、「子供が家を走り回って大変」とか。それも家づくりのヒントになりますから。

「設計士」と聞くとどこか遠い存在をイメージしていましたが、岡部さんには同じ目線でお話ができる安心感を感じます。家づくりについて色々なご相談ができると心強いですが、どのタイミングからお願いできるのでしょうか?

家を建てたいなと思った時点でご相談にいらしてください。土地を探されている方はその時点から。 というのも、安いけど家を建てられない土地ってあるんです。例えば、敷地と道路の間に水路があって橋をかけないと使えない。そうした場合、許可を取らなくてはいけないのですが、何十軒先のご近所さんまで水路に関わっている人すべての許可が必要なんです。誰か一人がダメだといったら橋がかけられない。実際にそういう例はありました。また、水害に遭いやすいなどその土地の特性も歴史的観点から探ることができます。
もちろん、リフォームのご相談もぜひ。バリアフリー化をはじめ、欠陥住宅や悪徳リフォームの改修についてもご相談をお受けしています。また、最近では「空き家」のリフォームのご相談も増えています。古くて住みづらかったり、近所にもご迷惑をかけているが、取り壊すのは思い出までなくなってしまうようで嫌だと悩んでいらっしゃる方が多いんです。一見ただのボロ屋でも、すごく価値のある古民家だった場合もあるので、お気軽にご相談していただきたいです。

最後に、家づくりを考えていらっしゃる方へ伝えたいメッセージはありますか?

1万円のワンピースを買おうと思った時に、一軒のお店だけでは決めないですよね。何軒かまわって、店員さんの話もよく聞いて決めると思います。それなのに家を建てたりリフォームする時には、「分からないから」といって住宅会社や工務店に任せてしまう人が多いんです。でも、何も分からない世界だからこそ、何でも聞けて、何でも相談できる関係が大事だと思います。
人が10人いたら10通りの家があります。あなたのご家族が描く理想の家はどんな形なのか、私どもと一緒に見つけていきましょう。精一杯「あしすと」します!

代表プロフィール

岡部早苗(おかべさなえ)

岡部早苗(おかべさなえ)

生年月日:昭和30年6月24日  出身:山口県山口市

  • 一級建築士(大臣登録第292354号)
  • 管理建築士
  • ハウスジーメン瑕疵担保責任保険現場検査員
  • 住宅性能評価検査員(登録番号 01-0789号)
  • 高知県被災建物 応急危険度判定士(登録第91号)
  • 高知県木造住宅耐震診断士(登録番号 H30-0671)
  • 高知ヘリテージマネージャー(第KHM-005号)
  • 既存住宅状況調査技術者(第02173900011号)
略歴
昭和53年 3月 東海大学工学部建築学科卒業
5月 郷里、山口県内の住宅会社に就職
11月 2級建築士取得
12月 退社
昭和54年 5月 高知市内の設計事務所に就職
8月 退社
昭和58年  7月 高知市内の工務店に就職
昭和61年  7月 退社
平成元年  5月 太平住宅高知支店に就職
平成10年  7月 退社
8月 市内住宅業者に就職
平成12年  2月 一級建築士取得
11月 独立開業のため退社
平成13年 2月 あしすと設計開業
現在に至る
所属

○ いたわり住宅研究会所属
○ 木と人・出会い館 住宅相談員
○ 高知県国土利用審議会委員
○ 高知県河川委員会委員
○ 高知県環境評価技術審査会委員
○ 公益社団法人高知県建築士会

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