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高知県高知市南万々35
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あしすと日記 2017年05月16日
ヘリテージマネージャーの勉強を終え、古民家の調査や、耐震の相談などで、高知県の中山間の民家を見せていただく機会が多くなりました。
大体、外部から見て、間取りの見当がつくのですが、中山間の古い家の間取りには、驚かされることが多々あります。
私は昭和30年生まれ。戦後10年の年に生まれ、「戦後復興」の波の中で、育ちました。
地方都市の「戦後復興」のお手本になったのは東京。全国各地に「ミニ東京」ができたと揶揄されたものです。
今の若い人たちは、生まれた時からテレビが各家庭にあったでしょうが、私の子供のころは、テレビのある家に、ご近所の人たちが見せてもらいに行っていました。
昭和39年の東京オリンピック以来、加速度的に、テレビが普及しましたが、「民家」が、全国的に同じようなものになったのはこのテレビに代表される、メディアの発展が影響していると思います。
そんな波に乗り遅れた、中山間地域にひっそりと建つ民家には、その地方独自の間取りが色濃く残されています。
しかし、これも、そのままにしておけば朽ちていくだけです。現代の生活にはそぐわないものになってもいます。暮らしやすくしながら、地域独自のものは何とか残していくようにしなければならないと思います。
クラッシュ&ビルドの時代は終わりました。
地元の、先達たちの工夫や知恵に耳を傾けるのが、「復興」の波を体で感じながら育った世代の役割ではないかと感じています。
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